鳩子の詩集
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可憐丘公園の思い出
秋になると思い出すの。
小さい頃、まだ少女のような叔母に
手をひかれて行った
可憐丘公園(仮名)のこと。
丘から見下ろす町の景色の美しさ。
「あれがわたしたちの家」と、
指さす細い指先ほどの
つかのまのしあわせ。
私はもうあの頃の叔母より
だいぶ年をとってしまったけれど、
あの時の叔母と同じくらい奇麗になって、
いつかもう一度あの公園に行ってみたい。
そして叔母の去ったこの故郷の町を、
もう一度愛してみたいのです。